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ソルジャーズテイルがGジュビリーSを制覇

ロイヤル・アスコット開催最終日の6月23日、英アスコット競馬場でグローバル・スプリント・チャレンジ(以下GSC)第4戦のG1ゴールデンジュビリーS(芝6ハロン、3歳上、21頭)が行われ、6番人気のソルジャーズテイル Soldier's Tale(牡6、英J.ノセダ厩舎、J.ムルタ騎手)が優勝した。勝ち時計は1分14秒51、馬場状態は Good to Soft(稍重)だった。
スタートはあまり良くなかったソルジャーズテイルだが、徐々にポジションを上げ、先に抜け出したテイクオーバーターゲット Takeover Target(2着)とレッドクラブズ Red Clubs(4着)をラスト50メートルほどの地点で追い落とした。
テイクオーバーターゲットは馬群を先導し、最後までよく伸びたが、ソルジャーズテイルの末脚に屈して2着。J.ジャニアック調教師は「もう年齢も年齢で(南半球暦で8月から8歳)これ以上無理をさせたくないので、今後は海外遠征をさせるつもりがない」とレース後に語っている。
前走のG2キングズスタンドSをレコードで制したミスアンドレッティ Miss Andretti は前半こそ先行集団に取り付いていたものの、そこからズルズル後退。全く見せ場なく15着と、1番人気を大きく裏切った。
今年のロイヤル・アスコット開催は天候の急変が多く、前日のG1コロネーションSでも勝負の明暗を分けたポイントとなった。実はこのレースも直前にわか雨に見舞われており、ミスアンドレッティに騎乗したC.ニューイット騎手、管理するL.フリードマン調教師は、現地マスコミのインタビューに対して異口同音に「馬場が軟らかくなってしまったのが響いた」と答えている。
他の豪州調教馬では、G2キングズスタンドS4着のマグナス Magnus が14着に大敗。G2キングズスタンドSで殿り20着に敗れたベントレービスキット Bentley Biscuit は、このレースを回避している。
地元調教馬の意地を見せたソルジャーズテイルは、父ストラヴィンスキー、母マートル Myrtle(母の父バツーフ Batshoof)という血統の米国産馬で、通算8戦4勝。3歳4月にデビュー、4歳6月の英G3チップチェースSで初重賞制覇。昨年のG1ジュライカップでも4着に好走したが、その後順調さを欠いて、昨シーズンも棒に振っていた。今年5月に戦列復帰、ここは休養明け3走目だった。
父ストラヴィンスキーは現在、新ひだか町の日本軽種馬協会静内種馬場に繋養されている期待のサイアー。産駒コンゴウリキシオーがG2マイラーズカップをレコード勝ちしたのも記憶に新しいところだ。日本での産駒は今年当歳で、デビューは2年後となっている。


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