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BTC直線砂馬場、リニューアルオープン

浦河町のBTC軽種馬育成調教センターは9月29日、改修工事が完了し、リニューアルした1200m直線砂馬場の使用を開始した。
1200mの直線砂馬場は、BTCの数ある調教施設の中でも重要な施設のひとつ。これまでは火山灰路盤だったため、寒さが厳しくなる冬場は凍結で閉鎖していた。しかし、利用者から「少しでも長く使用したい」という要望が多かったことから、馬場改修に着手。路盤を水分の抜けが早く、凍結の少ない性質がある砕砂路盤に変え、ダートはJRAと同じ青森産のクッション砂に入れ替えた。さらに隣接する1200m直線グラス馬場側にFRP製の柵を新設。安全性の充実と利便性の向上を図った。
総工費は約7000万円。リニューアルにより、年内は12月中旬まで、年明けは3月中旬くらいの馬場開きを目論んでいる。BTCを利用する山口ステーブルの山口裕介代表は、白く輝くコースを前に「クッションもあり、足元の負担が少ないのは良いですね。新たに柵ができたことで2歳馬のゲート練習にも活用できそうです」と意欲的。世界に通用する強い馬づくりに向け、決意を新たにしていた。
BTCは1991年に設立。総面積1500haの広大な敷地には、草原を利用したグラス馬場や直線1800mの芝馬場、トラック馬場(1600m、800m)、屋内1000mの直線ウッドチップ馬場、屋内トラック馬場、1000m坂路馬場などがあり、東洋一の調教施設として知られている。利用馬の頭数、利用馬の勝ち鞍数は増加の一途をたどっており、今夏は「サマー2000シリーズ」に優勝したミヤビランベリ、出走16頭中最低人気でキーンランドCを制したタニノマティーニ、神戸新聞杯を快勝したディープスカイなどが重賞を制している。


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